docs: add articles

This commit is contained in:
Ubuntu
2026-09-22 16:11:58 +02:00
parent a865ce0d0c
commit 2e70932cf0
10 changed files with 516 additions and 0 deletions
@@ -0,0 +1,62 @@
# Submission (Message Submission)
SubmissionMessage Submission)は、メールクライアントからメール送信用サーバーにメールを投稿するための仕組み
## 補足:SMTPの2つの登場機会
全体:
```
Thunderbird
|
| Submission # ここと
| TCP 587
| SMTP AUTH
v
Postfix
|
| SMTP Relay # ここ
| TCP 25
v
Gmail SMTP Server
|
v
Gmailのメールボックス
```
### 1. クライアントからメールサーバへの送信
```
Thunderbird
|
| Submission
| TCP 587
| SMTP AUTH
v
Postfix
```
- メールクライアントが送信サーバにメールを提出する処理を、一般に**Message Submission**と呼ばれる
- TCP 587番ポートが標準的に使用される
- 通常SMTP AUTHによるユーザ認証を行い、STARTTLSによって通信を暗号化する
- TCP 465番ポートを使用し、接続開始時からTLSで暗号化する方式もある
### 2. メールサーバ感の転送
```
Postfix
|
| SMTP
| TCP 25
v
Gmail SMTP Server
```
- サーバ間のメール転送では、基本的にTCP 25番ポートが使用される
- サーバ間のSMTPでもSTARTTLSによる暗号化が利用される(平文許容されることある)
## Submissionを使用しないケース
SMTPサーバをホストするサーバ上で動作するプログラムからメールを送信する場合:
- `sendmail`コマンド ... SMTP使用しない・Submission使用しない
- `localhost:25`に接続 ... SMTP使用する・Submission使用しない
- `localhost:587`に接続 ... SMTP使用する・Submission使用する
+54
View File
@@ -0,0 +1,54 @@
# SPF(Sender Policy Framework)
SPFSender Policy Framework)は、送信ドメインがDNSのTXTレコードでメールの送信を許可するIPアドレスを公開し、受信側のSMTPサーバが送信元IPアドレスの正当性を検証する仕組み
## 検証の流れ
1. **メールの送信** ... 送信側のSMTPサーバが、受信側のSMTPサーバにメールを送信
2. **送信元ドメインの取得** ... 受信側のSMTPサーバが、エンベロープFrom(MAIL FROM)から送信元ドメインを取得
3. **SPFレコードの取得** ... 送信元ドメインのDNSに問い合わせ、SPFレコード(TXTレコード)を取得
4. **IPアドレスの照合** ... 実際に接続してきた送信側SMTPサーバのIPアドレスが、SPFレコードで許可されているかを確認
5. **検証結果の判定** ... 照合結果に応じて、pass(認証成功)やfail(認証失敗)などの結果を返す
## SPFレコードの設定例
特定のIPv4アドレスのみ許可する:
```
v=spf1 ip4:192.0.2.1 -all
```
- IPアドレスで指定する場合、`ip4:`もしくは`ip6:`をプレフィックスに用いる
複数のIPv4アドレスを許可する:
```
v=spf1 ip4:192.0.2.1 ip4:192:.0.0.2 -all
```
Aレコードに登録されたIPアドレスを許可する:
```
v=spf1 a -all
v=spf1 a:mail.example.com -all
```
MXレコードが指すIPアドレスを許可する:
```
v=spf1 mx -all
```
外部のメール送信サービスを利用する場合:
```
v=spf1 include:_spf.example.com -all
```
## 補足:SPFレコードの識別
素朴な疑問:
> SPFレコードってただのTXTレコードだから、複数のTXTレコードがあっても大丈夫なのだろうか
複数のTXTレコードが登録されている場合:
```
example.com. IN TXT "v=spf1 ip4:192.0.2.1 -all"
example.com. IN TXT "google-site-verification=xxxxxxxx"
example.com. IN TXT "example-verification=yyyyyyyy"
```
- `v=spf1`で始まるレコードがSPFレコードとして識別される
- SPFレコードが複数存在する場合はNG
@@ -0,0 +1,98 @@
# PostfixのComposeプロジェクト
## 1. ディレクトリの作成
```
sudo mkdir -p /opt/postfix
sudo chown $USER:$USER /opt/postfix
cd /opt/postfix
```
## 2. compose.ymlの作成
`compose.yml`:
```
services:
postfix:
image: boky/postfix:latest
restart: unless-stopped
hostname: mail.unchioshi.net
environment:
TZ: Asia/Tokyo
ALLOWED_SENDER_DOMAINS: unchioshi.net
ports:
- "127.0.0.1:2525:25"
```
- Dockerイメージは`boky/postfix`(送信用のSMTPリレーのイメージ)を利用
- `ALLOWED_SENDER_DOMAINS`にはメールの送信元として許可するドメインを指定
- コンテナのTCP 587番ポートをホスト側の2525番ポートに公開
## 3. コンテナの起動
```
docker compose up -d
```
## 4. 送信テスト
`swaks`をインストール:
```
sudo apt update
sudo apt install swaks
```
メール送信:
```
swaks \
--server localhost \
--port 2525 \
--from notification@unchioshi.net \
--to t.murate1124@gmail.com \
--header "Subject: Postfix SMTP Test"
--body "Hello from Postfix!"
```
- `--server <server>` ... SMTPサーバの接続先
- `--port <port>` ... SMTPサーバのポート
- `--from <source-address>` ... 送信元メールアドレス
- `--to <target-address>` ... 送信先メールアドレス
- `--header <header>` ... メールヘッダー
- `--body <content>` ... メール本文
## 補足:正引きと逆引きの対応を一致させ、PostfixがSMTP通信で名乗るホスト名も揃える
正引きと逆引きの対応:
```
tsubanyan@localhost:~$ dig +short mail.unchioshi.net A
46.250.255.203
tsubanyan@localhost:~$ dig +short -x 46.250.255.203
mail.unchioshi.net.
tsubanyan@localhost:~$
```
- 対応が取れていない場合は適宜編集する
- 正引きはゾーン情報を編集する
- 逆引きホスト名は、サーバ側の管理画面から設定
Postfixのホスト名を合わせる
```
myhostname = mail.unchioshi.net
```
- PostfixがSMTP通信で自身を識別する際のホスト名
```
smtp_helo_name = mail.unchioshi.net
```
- 外部へのSMTP接続で使用するEHLO名
- 通常`smtp_helo_name`のデフォルト値は`$myhostname`なので明示的に設定する必要はない
## 補足:SPF・DMARC対策
```
tsubanyan@localhost:~$ dig +short unchioshi.net TXT
"v=spf1 a mx ~all"
tsubanyan@localhost:~$ dig +short _dmarc.unchioshi.net TXT
"v=DMARC1; p=none"
tsubanyan@localhost:~$
```
- ゾーン情報を編集して設定